私はあと数年で社会に出なければならない
出なければならないというと嫌々社会に出るかのように聞こえるが、そうではなく私はむしろ社会に早く出てお金を稼ぎたい。
ただ、稼いでいく手段を携えずに社会に出ることが嫌なのだ。
何の武器も持たずに戦場に赴く兵士がいたとしたら、その殆どは一瞬で命を刈り取られるだろう。
中には徒手空拳だけで生き残る人、戦場に転がっていた武器を拾って自分のものにする人、寄せ集めで自ら武器を作り出せる人もいるだろう。
しかしそうやって生き残れるのは、一部の限られた人間だけだ。
サイコロを振らない限り分からないが、私にはそんな大博打に打って出る度胸はないし、そもそも自分がそれほどの運や才覚を持ち合わせているとは微塵も思っていない。
大きな勝負に出ることは好きだけれども、何の勝機も見えないまま無暗やたらに勝負を挑むことはしたくない。
だから私は自分の武器が欲しい。
ただ、この世界は自分中心に回っているわけではないので
自分の望むものを『欲しい欲しい』と赤子のように駄々を捏ねても、手に入ることはない。
だから、望むものは自分の力で取りに行くしかないのだ。
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